安部トシ子さんの花嫁相談室「遠方から来るゲストのお車代、どうすればいい?」(25ansウエディング)
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お車代の考え方は個人によってさまざまで、一概にこうするべきとは言えません。例えば親しい友人に「交通費も出せないけれど、お招きしていいかしら」と言ってから準備をスタートする人もいれば、「片道だけの交通費なんだけど」とか「宿泊はご自分でとなってしまうけれど、それでもよかったら」など、お招きする人との人間関係によっても声がけの内容は変わってきます。
昔は、例えばハワイ挙式でもゲストの交通費を全額負担するカップルもいました。けれど実際のところは当人ではなく、大半は親が負担をしていて、それは珍しいことでもなかったのです。結婚する年齢が今より全体的に低かったことも一因かと思います。転じて今は結婚年齢も上がり、「親にあまり甘えたくない」と考えるカップルが増えました。先の見えない時代、親がプールしたお金は親のために使ってほしいと願っているのです。「私たちの結婚式は地味でいいの。お父さんたちのお金は老後に使ってね」と。考え方が大人ですよね。
お車代に関して迷うようであれば、今までの友達関係のルール、親族間のルールを参考にしてください。友達関係は友人や先輩花嫁に確認し、親族関係は親ごさんに相談を。「あそこの親戚は全部負担してくれたから、私たちもしなくちゃね」とか「○○ちゃんのときは交通費だけで、宿泊はご自由にと言われたわね」というように、前例を思い出していけばルールが見えてくるはずです。
そして、結婚式でぜひ作っていただきたいのが「ご祝儀リスト」です。ドライな考え方と思うかもしれませんが、ご祝儀の額というのは、今後、その人たちと付き合うときの、一種の基準のようなものになります。リストに「交通費は全額負担していただいた」「ご祝儀は過分にいただいた」などと書いておくと、今後そのお家に祝儀、不祝儀があった場合に役に立つはず。「ここのお宅はそういうことをとても丁寧にされる」とわかっていれば失礼がなく、親戚付き合いにもプラスになります。
なお、新郎側と新婦側で手厚さが違ったとしても、それは気にしなくてよいことですし、両家でバランスを揃える必要もありません。新郎側は新郎側の親族、新婦側は新婦側の親族の慣例を参考にしてください。ただ、気をつけたいのはふたり共通のゲストです。上司、恩師、友人などはふたりで話し合い、お仲人さんのお車代については両家で話し合いましょう。
■オフィース・マリア