中畑氏「球数制限」イチローの提言ありがたい!(スポニチアネックス)

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 【キヨシスタイル】そうなんだよ。そうなんだよ。23日までスポニチに掲載されていたインタビュー連載「ICHIROの現在地」20日付の第4回。イチローさんが来春から導入される高校野球の球数制限について語っている。  「球数制限は若者の未来をつぶさないというのが大きな目的の一つであると思いますが、一方で野球人生は高校野球で終えると決意している選手もいます」  「投げられる技術や体力があり、投げたい意思のある選手までも一律のルールによってその機会をつぶしてしまっていいのでしょうか」  私も7月23日付の当コラムで「球数制限には反対」と書いたけど、全く同じ考え方だ。  選手それぞれ目指す野球が違えば、体力にも差がある。最初から全員同じルールの中に閉じ込めたら、伸びしろをふさいでしまう。成長できるチャンスをもぎ取るような気がしてならないんだ。  限界を知らずして成長はない。指導者は選手個々の意識や現状の体力を理解した上で、限界に挑戦させてほしい。甲子園を目指して意識を高め、最後にやるだけのことをやった達成感を持てるかどうか。結果がどっちに転んでも、やり遂げた感があれば、その後の人生に必ず生きる。  こんな私の言葉より、イチローさんが警鐘を鳴らしてくれたのは大きいね。日米通算4367安打というとてつもない記録を残したスーパースター。45歳まで限界に挑み続けたトッププレーヤーの言葉は重みがある。  2004年アテネ五輪に臨む前、長嶋茂雄監督に言われた言葉を思い出した。「野球の伝道師になれ」。日本野球の素晴らしさを世界にアピールしようという思いだ。長嶋さんは病に倒れ、私がヘッドコーチとして指揮を執ることになったんだけど、イチローさんこそ「野球の伝道師」だ。  アテネのときはもうマリナーズに入っていて五輪には出ていないけど、WBCは06年の第1回大会と09年の第2回大会に出場し、侍ジャパンを2大会連続優勝に導いてくれた。そして今回の提言。ありがたいね。今後も発信を続けてほしいな。  ということで皆さん、よいお年を! (本紙評論家・中畑 清)

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(2019/12/24)