オリ吉田正尚“イチロー超え”最速2億円到達も…心から笑えないワケ(日刊ゲンダイDIGITAL)

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 あのイチローを超えた。  29日、オリックスの吉田正尚(26)が契約更改に臨み、年俸2億円で一発サイン。報道陣から金額を聞かれ、「トゥーハンドレッドミリオン」と上機嫌で答えた。  今季年俸の8500万円からの大幅アップで、入団5年目での2億円突破はイチローの6年目をしのぐ球団最速。プロ5年目以内での2億円到達はNPB史上13人目のスピード出世となった(別表参照)。  打率・322、29本塁打はキャリアハイ。オフには侍ジャパンのメンバーに選ばれたが結果を出せず、韓国との決勝では出番がなかった。これに吉田正は「一プレーヤーとしてそこ(決勝)に立ちたかった。もう一回アピールして、選んでもらえる数字を出すためには、開幕からが大切だと思う」と悔しさをにじませたが、こんな話もある。 「吉田はもともと“補欠”だったともっぱらでした。本命だったソフトバンクの柳田が8月に左膝裏肉離れから復帰して万全でなかったために出場を辞退。その代役として選ばれたといわれています。プレミア12では28人だったメンバーの人数も、東京五輪では24人。4人減ることになる。球数制限や登板間隔に制約がある中、投手を絞ることは厳しく、そうなれば、自然と野手が削減の対象になる可能性が高い。吉田もウカウカしてはいられません」(球界関係者)  東京五輪の日本代表候補に挙がる外野手は、4番に座って大活躍した広島の鈴木に加え、巨人の丸、日本ハムの近藤といったところ。吉田正はプレミア12で5試合中4試合がDHでの起用だったが、捕手でも使える西武の森や一発が期待できる山川もDH候補に挙がる。内野を任されるであろう西武の外崎も外野を守れるユーティリティー。ライバルは少なくない。  来季もシーズンはもちろん、日の丸ユニホームを身にまとえるくらいの活躍をして、再び英語でジョークを飛ばせるか。

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(2019/11/30)