<イラク・反政府デモ1>「今立ち上がらないと未来はない」治安部隊との衝突で死者300人超(アジアプレス・ネットワーク)
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デモ参加者フセインさん(23歳):デモが行われるタハリール広場で、先月25日から大きなテントに寝泊まりしながら参加しています。平和的なデモを目指しています。音楽にあわせて踊ったり、壁に絵を描くグループもいます。参加する若者たちを支援したい、と大量の食べ物を持ち込んで配る、お母さんたちの姿もあります。
しかし、デモ隊にガス弾などが撃ち込まれ死傷者が出ています。若者たちが中心となって結成された医療班に加わり、マスクやヘルメットなどを配布したりしています。それらはすべて市民が自発的に寄付してくれたものです。
治安部隊はガス弾を撃ってきます。ガスが炸裂すると10分間は目を開けられず、息ができなくなります。30歳ぐらいの男性が、ガス弾が頭に当たって倒れるのを見ました。病院へ運びましたが、残念ながら亡くなりました。シナック橋で市民に向けて銃弾が撃ち込まれ、3人が血を流して死ぬのも目撃しました。みんな若い青年です。本当にショックでした。
死傷者があいついでいますが、若者はデモをやめません。なんとか状況を変えたいと思っているのです。友人の7割ぐらいは仕事がありません。僕はスーパーでレジの仕事をしていますが、毎日8時間働いて月給は240ドル(約2万6000円)です。半分は家族に渡しますが、実家暮らしなので、なんとか生活はできます。しかしこの給料で、結婚を考えたり、家族を養うのは無理です。仕事がない人たちはもっと苦しい状況です。このままでは自分の人生は続かないし、夢も持てない。人生は一回きりです。今立ち上がらないと未来はない。そう感じて、仕事を休んででも抗議活動に参加しています。