安部トシ子さんの花嫁相談室「本日はお日柄もよく」(25ansウエディング)

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 六輝は、もともと六曜と呼ばれていました。鎌倉時代末期頃に中国から伝わった太陰暦(旧暦)で吉凶を定める基準となる六つの星のことで、基本的には先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順に繰り返します。いろいろな考え方がありますが、まずは「一般的にはこんなふうに言われている」という六輝の意味合いをご紹介します。    ●大安(たいあん) 一日中、吉。結婚、旅立ちなど、万事によいとされる大吉日。  ●友引(ともびき)  午前中と夕方は吉、正午のみ凶。「友を引く」として結婚式には喜ばれる日。  ●先勝(せんしょう/さきがち)  午前中は吉、午後は凶。「先んずれば勝つ」という意味で、急ぐことが吉とされる日。  ●先負(せんぷ/さきまけ)  午前中は凶、午後は吉。「先んずれば負ける」という意味で、先勝の反対。  ●赤口(しゃっこう)  午前と午後は凶で、正午のみ吉。赤口神という鬼神が人々を悩ます日。祝い事はなるべく避けた方がよい。  ●仏滅(ぶつめつ)  すべて凶。「仏も滅するような最悪の日」という意味。     そもそも、今はもう使われていない旧暦で吉凶を決めているのでズレが出ていますし、年配の方たちのなかにも「論理的に意味があって、それを守らなければ大変なことになる」と信じている方は少ないと思います。みなさん迷信とはわかっていながら、「それでもどうせなら吉日がいいわね」という感じではないでしょうか。  けれど、なかにはやはりこだわりの強い方もいます。六輝のなかで、ブライダル関係者が気をつけているのは「先勝」です。実際にある結婚式で、先勝の午前中に挙式予定だったのが対応に遅れがあり、12時を少し超えてしまったところ、お祖父さまが「式は午前中というからこの日で申し込んだのに、これでは意味がない」と立腹されたことがありました。縁起に関係することというのは、このようにこだわりを持つ方がいる場合はトラブルの元になることもあります。自分がいくら「私は仏滅でも先負けでもいいわ」と思っていても、多くの人が納得しやすいのは、やはり「大安」、「友引」といった吉日です。親ごさんやお身内で六輝にこだわる方がいるなら、吉日を選んだ方が問題はないでしょう。   また、六輝だけではなく、たとえばご実家が何かしらの商売をされていて、新郎が事業承継をする場合など、新郎のお母さまから「赤字を連想させるから、花嫁

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(2019/09/29)