安部譲二さん死去 16歳で任侠の世界へ CA、作家、タレント…異色すぎる人生に幕(スポニチアネックス)

【リンク先抜粋】
 刑務所での収監体験をユーモラスに描いた自伝的小説「塀の中の懲りない面々」などで知られる作家の安部譲二(あべ・じょうじ、本名直也=なおや)さんが2日午前1時18分、急性肺炎のため東京都内の自宅で死去した。82歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者のみで行った。喪主は妻美智子(みちこ)さん。お別れの会などは、故人の遺志で行わない。【写真】1960年代、日本航空の客室乗務員時代の安部譲二さん さまざまな過去を持つ受刑者らを描写した「塀の中」シリーズで脚光を浴び、自らも波瀾(はらん)万丈な人生を送った安部さんが、世間に知られることなく静かにこの世を去った。  妻の美智子さんによると、安部さんは2015年2月、腸閉塞を患い、病院に緊急搬送。開腹手術をしたところ大腸がんが見つかり、同4月に再手術を受けた。昨年末には肺への転移が見つかり、さらに買い物中に転倒して右大腿骨と右手首を骨折。都内の病院に入院していたが、安部さんが自宅療養を希望して今年4月に退院した。  最近は体力が落ちたこともあり、肺炎を繰り返すようになった。飲み込む力が弱くなり、誤嚥(ごえん)性の肺炎を引き起こすこともあったという。亡くなる2日ほど前から呼吸が荒くなり、1日深夜に体調が急変。美智子さんが見守る中で息を引き取った。1日夜に「フルーツジュースが飲みたい」と話し、少しジュースを飲んだ。それが最後に交わした言葉となった。28年間連れ添った美智子さんは「最後までいろいろとおしゃべりできました。最近も好きな野球の感想を話してましたね。仕事については周りに感謝しておりました」と静かに話した。  晩年は仕事もセーブし、自身のホームページでは月に1度のペースでコラムを投稿していたが、昨年11月を最後に更新がストップ。この日事務所から「生前は多くの方々に安部譲二とその作品を愛していただき、心より感謝申し上げます。自宅でもサポートしてくださる在宅医療の方々を常に笑わせ、明るく前向きな安部譲二ワールドを展開しておりました」と報告された。  安部さんは16歳から暴力団に加わり、素性を隠し日本航空の国際線客室乗務員として勤務。発覚して退社後は実業家や競馬予想屋、キックボクシング解説者など異色の経歴をたどった。18歳で銃撃されるなど修羅場を経験し、拳銃所持や暴行、賭博など違法行為の限りを尽くして前科14犯。3度目の服役を

続きはこちら

(2019/09/10)