安部トシ子さんの花嫁相談室「結婚を機に何を揃えたらよいでしょうか」(25ansウエディング)
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揃えておいていただきたいのは、第一に冠婚葬祭用の礼服一式です。特に葬儀の知らせは急に来るので、準備ができていないと、とても慌てます。結婚を機にあなたと、それから彼の式服も用意しておきましょう。
喪のときに全身をきちんと整えている人は、意外に少ないものです。バッグは皮ではなく、布の光沢のないバッグが正式。靴も黒い布製を。バッグとセットになっていると、なおよいでしょう。
ほかには数珠、袱紗、白のハンカチなどの小物も用意してください。それらをひとつの袋に入れておくと、いざそのときが来ても慌てません。「結婚するのに縁起でもない」と思われるかもしれませんが、そうして準備をしておくと喪が遠くなると言われますので、ぜひ用意しましょう。 ふたつめはご祝儀リストです。ふたりの身近な人の住所や連絡先と一緒に、結婚式でいただいたご祝儀の金額を書いておくと、これから先に役に立つことが多いものです。例えばご親戚で10万円を包んでくださったお家があったら、それはやはりそういうことを大切にする方たちなので、次に先方に何かあったときの誠意は見せるべきです。メモがないと忘れてしまうので、世知辛いなどと思わずに書き留めておいてください。
最後に、これは心の部分になりますが、ふたりでつける日記をここから始めるのもよいと思います。結婚して2~3年のあいだは変化が大きいので、「今日は何があった」というような覚え書きだけでも記しておくとよいでしょう。両扉になっていて1ページめから書き始め、金婚式の日に左右のページにふたりが並ぶアニュアルレターもおすすめです。
新しい人生を歩き始める象徴として、結婚式の当日に新しい靴をおろすのも素敵ですし、これから一緒に時間を重ねていくという意味で、両家両親の家と新居にお揃いの時計を置くのも記念になります。「モノ」よりも「心のあること」を大切にしてほしいと思います。