安部トシ子さんの花嫁相談室「結婚式に乗り気ではない彼」(25ansウエディング)

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 結婚することをよく「入籍」と言いますが、本当は籍を入れるのではなく、新郎も新婦も自分の戸籍から独立して、新しくふたりの戸籍を作ります。ですから「入籍したら安心してしまった彼」は、彼女が自分の家に入ってくれたと思っているかもしれないけれど、それは違うのだということをまず知っていただきたいです。ふたりが新しい籍を作ったことは誰も知らないのですから、形はどうあれ、それをちゃんとお披露目しないと、社会人としての自覚がうやむやになってしまいます。  先に結婚式のメリットを、彼にきちんと話してみてはどうでしょうか。挙式、そして披露宴をすると、お互いのパートナーをお互いの友人知人に、一斉に紹介することができます。そしてふたりがどんな生き方を目指しているのかを公にすることにより、自分たちの人生に目標を立てられるのです。結婚式は必ずやらなければならないというものではありませんが、新しく人生をスタートするふたりに「けじめと社会参加」の自覚があったほうが、この先の人生は生きていきやすくなります。  男性は往々にして、結婚式に対する知識を持っていないものです。予備知識がないから突然結婚式と言われても戸惑うし、恥ずかしいと思う気持ちが先にたってしまいます。「みんなの前で目立つのがいやだ」とか「ひやかされるのがいやだ」というように、見た目だけで敬遠しがちですが、目立ちたくないのなら、目立たない工夫をすることはいくらでも可能です。照明を落とした会場でスポットライトが当たるなか、ふたりが音楽とともに華々しく登場するような演出だけが披露宴ではないことも教えてあげてください。  また、打ち合わせは面倒だと感じ、それがネックになっている男性もいますので、彼は結婚式のどの準備がいやなのか、何がイメージできないのかを、ちゃんと聞くことも大切です。引っかかる部分を解消してあげられると、打ち合わせにも積極的に参加してくれるようになります。しっかり説明して、それでも彼があなたに「ここは任せたい」と言うのなら、あなたがひとりでやってもかまいません。実際、新郎が打ち合わせに参加しないことはあります。そのときは、あなたたちを支えているプランナーをはじめ、フラワーアーティストやBGM担当者といったプロのアドバイスを参考にして決めていけば安心です。  覚えておいていただきたいのは、彼はあなたと結婚することがいやなわけで

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(2019/08/03)