鹿島安部“超辛口”母に認められたい20歳の素顔(日刊スポーツ)
【リンク先抜粋】
<とっておきメモ>
鹿島アントラーズFW安部裕葵(ひろき、20)が、スペインの強豪バルセロナに移籍することが12日、鹿島から正式発表された。メディカルチェックを経て、正式契約となる。【写真】握手を交わす安部と大分三平◇◇ ◇◇
頭脳明晰(めいせき)かつクールで冷静。20歳に見えない落ち着きを放つ安部だが、一度だけ、ハタチの本音をかいま見せた。
4月、家族の話をしていたときのこと。「喜んでくれたのはプロになったときくらい」と、母親が“超辛口”であることを明かしてくれた。試合を見ずともSNSで息子の名前を“エゴサーチ”し、厳しい評価が並んでいたら「調子に乗るな」と電話を鳴らす。本人は「サポーターからのブーイングみたいなもの」と、愛情の裏返しであることを理解しているが、遠くを見つめながらふいにこぼした言葉が忘れられない。
「いつになったら認めてくれるんかなあ。たぶん、一生このままやと思いますよ。日本代表になろうが、どうなろうが、いつまでも怒られ続けるんやろうな」
親に認められたい-。心理学者マズローの欲求段階説によると、承認欲求は「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」の外的欲求が満たされたときに出現する“精神的欲求”だ。思えば、瀬戸内高に単身サッカー留学した理由を尋ねた際も「母親の考えじゃプロになれないと思ったから」と話していた。負けん気の強さの裏には、母に認められたい20歳の素顔が隠れている。【杉山理紗】