安部トシ子さんの花嫁相談室「真夏のウエディングは迷惑でしょうか」(25ansウエディング)
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現在、真夏のウエディングは普通に行われており、迷惑だと思う方は、ほとんどいらっしゃらないと思います。会場に入ってしまえば空調が整っているので問題はありませんし、ドレスアップされたゲストは最寄駅からタクシーを使われることも多く、移動中もあまり心配ないと思います。
ただし、日程はお盆と重ならないようにしてください。昔からお盆やお彼岸の祝い事は比較的に少ないもの。先祖の魂が帰ってくる時です。家を空けたくないと思う人も多いと心得て。お招きするとご迷惑になるタイミングです。
両家のお母さまが留袖を着られるとのことですが、結婚式では、留袖は1年を通して袷で、単衣(ひとえ)や絽(ろ)は一般的ではありません。理由は、一生残す記念写真は袷の留袖が揃うと美しいからです。
ガーデンは、真夏はフレキシブルな使い方を考えましょう。高齢の方は体調が心配ですし、若い方のなかにも、日に焼けたくないと思う人はいるでしょう。儀式のように、全員が必ずそこに出なければいけないような使い方は避け、希望があればデザートを外で召し上がることもできるというような、自由度のある使い方をするのが優しさだと思います。ガーデン・テーブルには日よけの傘がついているのかどうかも、事前に会場に確認しておきましょう。
また、招待状にはガーデンで過ごしていただく時間があることを書き、ゲストにお知らせしておくのが親切です。今回のご相談者は洋のウエディングのようですが、もしも和のウエディングで料亭を使う場合、畳に素足はNGです。招待状には「お履物を脱いでお上がりいただきます」と明記してください。
最後に花嫁自身に関しての注意事項ですが、夏場は生花の傷みが早いので、ヘッドパーツには暑さに強い花材を選ぶようにしましょう。披露宴と二次会で、続けて同じ生花を使うのは避けたいところです。きれいな状態でいたいのであればお花をチェンジしたり、どちらか一方をティアラや生花以外のヘアアクセサリーにした方がよいと思います。