FC東京特別指定、明治大MF安部柊斗が見せ場十分のJデビュー「準備は出来ていた」(ゲキサカ)
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[6.15 J1第15節 FC東京0-1神戸 味スタ]
1点ビハインドの後半37分、FC東京の長谷川健太監督が最後の交代カードとして選択したのは、来季の入団内定を決めて特別指定選手として参加していたMF安部柊斗(明治大)だった。試合前日にベンチ入りを告げられたという安部だが、「準備はしっかりと出来ていた」。
見せ場も十分に作った。後半40分、左サイドをドリブルで突破したFWディエゴ・オリヴェイラの横パスでお膳立てを受けると、右足でゴールを狙う。シュートはDFのブロックに阻まれてしまい、「置きに行ってしまった。もっと振り抜いても良かったかな」と反省したが、憧れのMFアンドレス・イニエスタらを前に臆することなく、持ち味を十分に発揮した。
サポーターも待ちわびた瞬間だった。安部は中学校の時からFC東京の下部組織でプレー。大学を経由して、“帰還”を勝ち取った選手だ。ハーフタイムにゴール裏から送られた“お帰り”とばかりの「安部コール」には、シュート練習をしていた安部も深々と頭を下げて応えていた。
ただ明治大でみせた人間的な成長も評価されて入団内定を勝ち取ったとはいえ、まだまだ初々しさも残す。この日のミックスゾーンで多くの報道陣で囲まれた安部の額からは大量の汗が流れていた。「あんなに囲まれたことがなかったから…」と苦笑いの22歳は、「FC東京の一員としてこれからやっていくんだなと実感しました。負けたことも含めていいデビュー戦になった。これをバネにして、明日からまたやっていきたい」と更なる成長を誓っていた。