チームをけん引する存在になる。鹿島伝統の10番を受け継いだ安部裕葵が描く新たな挑戦(GOAL)

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昨年のクラブワールドカップ準決勝・レアル・マドリー戦後に人目をはばからず号泣した安部裕葵にはもう1つのエピソードがあった。 南米王者のリーベル・プレートに0-4で敗れた3位決定戦のあと、記者陣に囲まれて大会を総括する内田篤人の後ろを安部が通り過ぎる。 特に報道陣を避けるそぶりもない安部は少し歩く速度を緩めたように思えた。そこから“あれ、誰も止めないのかな?”という表情を見せた後に1つ頷いてミックスゾーンを後にした。 安部のコメントにまったく価値がなかったわけではない。それでも報道陣にとっては、内田のコメントを取ることの方が優先順位が高く、後日ラストゲームになったことが判明する小笠原満男が目頭を赤くながら通り過ぎたときに、内田が「僕らには優しいんですよ」と言いながら話が盛り上がってきたところでもあったのだ。 その小笠原が昨季限りで現役を引退し、内田はフランスのストラスブールに移籍した昌子源に代わり、新シーズンのキャプテンマークを任された。そして安部は、金崎夢生のサガン鳥栖移籍以降、空き番号となっていた10番を背負うことになった。 よく背番号でサッカーをするわけではないと言われるが、クラブには特別な番号がある。10番は多くのクラブで中心選手が背負う番号ではあるが、鹿島は草創期にジーコが背負い、さらにビスマルク、レオナルドとJリーグの歴史を代表するブラジル人選手が背負った。その後、“黄金世代”を代表する選手である本山雅志が長期にわたり背負った。 そしてスペイン移籍までの短い期間ではあるが、現在日本代表の主力として活躍する柴崎岳も付け、金崎、そして半年の空白を経て安部へと受け継がれた。 「皆さんが思ってる通りの番号ですし、価値のある番号をより僕の力で価値のあるものにしていけたらと思います」

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(2019/02/19)