安部裕葵はレアルすら通過点にする。19歳らしさより、鹿島らしさを。(Number Web)

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 83分に前線でセルジーニョを倒してボールを奪うと、そこからカウンターを狙ってきた。しかし、ハーフウェーライン近くでその攻撃は寸断される。安部がファール覚悟で飛び込んできたのだ。いわゆるプロフェッショナル・ファールだった。  倒された選手は立ち上がると安部に詰め寄ったが、両手をあげた安部はその抗議に一切反応しなかった。審判からイエローカードを出されても、平然とそれを受けていた。  「本当はノーファールで奪いたかったんですけど、審判が邪魔だった。審判がいなければ、普通にできたと思います。ファールをもらっても、ああいう風に冷静さを装うのは、チームメイトにいい影響というか、チームの雰囲気に対して効果があると僕は思っている。きっと、後ろから見ていても助かると思うので。  もちろんノーカードのほうがいいですけど、ああいうプレーをすることでみんなが落ち着くことができると思うし、チャンスをつぶされた相手は落胆するだろうし。そういう気持ちになってくれればと。  計算通りでした。僕のああいうプレーを受ければ、相手は熱くなる。でも僕がファイトする必要もないし、そこでファイトすれば、すでにイエローが出ているのでレッドになる可能性もありますから」  相手のビッグチャンスを防ぎ、チームの悪い流れも断ち切る。そのうえ、時間を消費することにも繋がったに違いない。それを世界大会で普通に行った。19歳とは思えないクレバーなファールだった。

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(2018/12/17)