《ブラジル》違法森林伐採監視職員への攻撃激化で、国家治安部隊をアマゾンに派遣(ニッケイ新聞)

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 ブラジル連邦政府は、法定アマゾンの森林の違法伐採などを監視している団体、シコ・メンデス研究所(ICMBio)の活動を保護するため、アマゾンの大森林のあるブラジル北部に国家治安部隊(FN)を派遣することを決めた。  ICMBioは、違法伐採撲滅のための作戦を展開中の19日午後、パラー州トライラン市で、違法伐採の現場を確認しに行こうとしたところ、現場に行くための橋を焼き落とされ、7時間孤立状態になった。事件当時、別の橋の付近にも近隣住民が大挙しており、職員らは銃声も聞いている。  国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)もICMBio同様の活動を行っているが。こちらは20日夜、ロライマ州ブリチス市のホテルの前、監視活動のために使う車10台中3台が、ガソリンをかけられて放火されるという被害に遭った。現場ではその後も、それ以外の車にも放火しようとする動きがあったが、警察が食い止めた。  IbamaとICMBioは、大統領候補のジャイール・ボウソナロ氏(社会自由党)が統一を明言している機関だ。これらの攻撃が起きた地域は、違法伐採によって生計を立てている住民が大半とされている。  Ibamaは即日、FNの派遣を申し入れており、25日にも、180日間の期限付きで、ブラジル北部でFNが活動することを認める、治安省と環境省の名前での省令が出される予定だ。  Ibama長官代行のルシアーノ・エヴァリスト氏は、「州知事選でも市長選でも、選挙の前に不法伐採行為、規制当局への攻撃が増えるのはいつものこと」と語る。FN隊員96人は、すでにIbamaの職員たちと合流した。Ibamaは森林の不法伐採の他に、鉱物の不法採掘も監視している。環境省はIbamaが最も危険に晒されているとしている。  ICMBioの護衛は地元州警察が行っていたが、今週に入って危険が高まっている事を理由に、パラー州政府は、州警察による環境保護関係職員の護衛をやめる事を決めた。パラー州内にいる14人のICMBio職員には、24日以降、護衛がついていない。  ICMBio所長のパウロ・カルネイロ氏によると、現在最も危険が高まっているのがパラー州南部で、アマゾン川交通の要衝サンタレン市と国道163号線付近が特に危険だという。ルシアーノ・エヴァリストIbama長官代行はそれに、アマゾナス州南部、マット・グロッソ州北西部

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(2018/10/26)