(朝鮮日報日本語版) 韓国で大人気の漫画『深夜食堂』作者・安部夜郎さんインタビュー(朝鮮日報日本語版)

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 営業時間が深夜0時から朝7時までだから『深夜食堂』。材料さえあればどんな注文にも応じるのが営業方針。だが実は、この小さな食堂で本当に味わえるのは料理ではなく、人生模様だ。  2006年から連載を開始した日本の漫画『深夜食堂』の第20巻が発売された。AV俳優、三流ボクサー、ヤクザなど深夜にやってくるワケありの客たちは、心にぽっかりあいた穴をこの店の温かい料理で満たす。「アイデアがかぶったり、作品の質が落ちたりしないように気をつけています。私が漫画家として認められ、漫画家で生活できるようにしてくれた作品ですからね」。漫画家の安倍夜郎さん(55)に電子メールで話を聞いた。  韓国での売上部数だけで約60万冊。ドラマ化・ミュージカル化もされて人気を呼んだ。第20巻には韓国のニラチヂミにまつわるエピソードも収録されている。ヨン様(ペ・ヨンジュン)に似た客が偶然、この食堂で昔の恋人に会い、「韓流ドラマのような展開」になる。最後には韓国の読者のための特別な「お口直し漫画」も掲載、「海外で最初に『深夜食堂』を認めてくれたのは韓国の読者の皆さんでした」と語った。スペクタクル・ストーリーとは無縁のこの漫画が人気を呼んでいる理由について、安部さんは「高度成長時代は『成長→成功』という公式に共感したかもしれないが、今はそんな時代ではないという証拠では」と語った。  さまざまな人生模様が登場するが、主人公の「マスター」はなかなか口を開かない。ただ話を聞いてやることで、より大きな癒やしの力を発揮する。「事実、私も傍観者でした。波瀾(はらん)万丈な人生経験がなくても漫画を描けるのは、私が観察する人だったからだと思います」。登場人物はいろいろな欠点があるが、いい人たちだ。その理由について、安部さんは第1巻で明らかにしている。「私は漫画の中に嫌いな人間を描くことが到底できません。漫画を描くというのは、その登場人物と付き合うことだからです。できれば嫌いな人間とは付き合いたくないですから」

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(2018/08/19)